オフセット・間欠輪転機
『原理』
使用する版は表面に高低差のない平板です。
版面を親油部分と親水部分に分けることにより、インクが残る部分と弾かれる部分が作られ、その性質を利用して印刷を行います。
『向いている印刷』
細かい網点表現が可能なのでグラデーションや写真なども綺麗に印刷できます。
商品例としてはフルカラーが必要とされる印刷に幅広く適しています。
ロット数が大きくなればコストも割安になるので、数が必要となる印刷にも向いています。
『不向きな印刷』
単色のシンプルなデザインなども綺麗にできますが、他の印刷方式でも同等のクオリティーは可能なので、コスト面を考慮した場合は不向きな印刷と言えるかもしれません。
ただし、ロット数や他の加工の兼ね合いを考慮した場合はその限りではないので、状況に応じて最適なご提案をさせていただきます。
凸版・間欠輪転機
『原理』
凸版を円柱のシリンダーに取り付けてシール素材に直接印刷をしていきます。
『向いている印刷』
平圧同様の印刷も含め、より繊細な印刷が可能なので、グラデーションや写真を使用した印刷にも対応可能です。比較的低コストかつ、対応可能な範囲が広いので多くの場面で採用される印刷方法です。
『不向きな印刷』
細かな網点の表現に限度があるので、5%以下の網点印刷が必要な場合には向いていません。
より精細な印刷をご希望の場合はオフセット印刷がお勧めです。
凸版・平圧印刷機
『原理』
凸版を使用しハンコと同じ原理でシール素材に直接印刷をしていきます。
『向いている印刷』
単色や掛け合わせの無い３色程の特色印刷であれば綺麗に印刷されます。
シールのサイズが小さめでロット数がそこそこあるものであれば、他の印刷方法よりも安くなります。（例：単色のロゴシール、バーコードなど）
『不向きな印刷』
網点があまり細かく無いので、精細なグラデーションや色の掛け合わせ表現には向いていません。写真や精細なグラデーションを含む印刷の場合は「凸版輪転印刷機」や「オフセット」印刷がお勧めです。
オンデマンド印刷機
『原理』
印刷方法にはインクジェット方式やトナー方式がありますが、どちらも版を使用せず印刷用紙に直接印刷をすることができます。
抜き加工に関しては専用のプロッターで行うので抜き型の作成が不要です。
『向いている印刷』
製版や抜き型が不要のため、小ロットの印刷であれば最も安く作成することができます。
また、他の印刷機では扱えないサイズの印刷も行えるので、大型の印刷物も可能です。
『不向きな印刷』
ロット数の大きいものとなると他の印刷に比べて割高になります。